台湾の運転免許で日本で運転する——1年の特例と「外免切替」2025年10月の大幅厳格化
2026-01-25
5秒でわかる結論
台湾免許+翻訳文で上陸から1年間運転可(道路交通法107条の2)。外免切替は2025年10月から知識確認50問・90%合格、技能確認厳格化、住民票必須に。期限切れ運転は無免許運転(3年以下の拘禁刑)。
台湾人が日本で運転する場合には大きな特例があります。台湾の運転免許証+公認の日本語翻訳文(JAF・日本台湾交流協会などが作成)があれば日本で運転できるのです。ただし期限があり、しかも切替制度は2025年10月に大幅に厳格化されました。
翻訳文で運転できる期限
- 運転できる期間は上陸日から1年です(道路交通法107条の2。台湾・スイスなど少数の地域への特例)。「翻訳文の作成日から1年」ではない点に注意してください。
- 住民登録のある人が出国して再入国しても、原則として期限はリセットされません(住民基本台帳に記録されている者が出国後3か月未満で再入国した場合などの細かい規制があります)——「毎年台湾に一度帰れば翻訳文でずっと運転できる」という理解は危険です。長く住む人は日本の免許に切り替えてください。
- 期限を過ぎての運転は無免許運転:3年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金です(道路交通法117条の2の2)。事故の際に任意保険の支払を拒まれるおそれもあります。
外免切替:2025年10月1日からの厳格化
台湾の免許を日本の免許に切り替える「外国免許切替」は、2025年10月1日から制度が大きく変わりました。
- 知識確認:旧来の10問(7問正解で合格)から50問・正答率90%以上(45問)に変更。多言語対応(中国語を含む)はありますが、難易度は正規の学科試験に近く、しっかり準備が必要です。
- 技能確認:確認項目の追加・判定の厳格化により合格率は明らかに低下しています。場内課題(S字・方向変換など)に不安がある人は教習所での練習をおすすめします。
- 住所要件:原則として住民票の提出が必要になりました。かつての、観光客がホテルの住所で切替申請するやり方はもうできません。
- 変わらない要件として、当該外国免許の取得後、現地に通算3か月以上滞在したことの証明(パスポートの出入国記録など)が必要です。
実務上のアドバイス
- 日本に長く住む予定の人は、入国後、翻訳文が有効な1年のうちに早めに外免切替の予約を(運転免許センターの予約は数か月先まで埋まりがちです)。
- 台湾の免許自体を失効させないこと——切替時には台湾免許が有効であることが原則として求められます。
- 従業員に運転させる経営者の方へ:外国人ドライバーの採用前に免許の状態を確認してください。無資格者に運転させて事故が起きれば、会社も使用者責任(民法715条)・運行供用者責任(自動車損害賠償保障法3条)を負います。
※ 本記事は一般的な法律情報であり、個別の案件に対する法的助言ではありません。実際の案件については必ず弁護士にご相談ください。本記事の内容は記事作成日(2026-01-25)時点の法令・判例に基づくものであり、その後の法改正等により変わることがあります。